「美容師はなぜ途中でやめてしまうのか?途中離脱その本当の原因を探る!」

せっかく美容師という素晴らしい仕事、立派な職業を目指してきたのに、原因はともかく途中で辞めていってしまう人があまりに多い、残念な職業の一つになってしまいました。

実は私も何度美容師を辞めようと思ったことか、数え切れません。美容師を辞めたかったのか、そのお店を辞めたかったのか・・・今となっては自分でもはっきりした理由は分かりません。あっという間に、美容師になって40年経ち経営者としても30年が経過しました。

私が一番気になるのは、若い人たちがまだ美容師として、

  • 美容界の入り口に立っているだけなのに、
  • 美容業界の中にいるように錯覚して辞めるケース

が後を絶たないのです。これは残念としか言いようがありません。今回は美容師を辞める原因、他の仕事に転職する理由などを一緒に考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

1.健康や肉体に起因する原因

美容師の職業病の一つとしてよく挙げられるのは、

  • 「手荒れ」と
  • 「腰痛」です。
  • その他「頸椎」と
  • 「腱鞘炎」などです。

手荒れの原因は「お湯」とか「シャンプー剤」と言われていますが、原因が分かっていても美容室側で対策を取らなければ解決しません。私のサロンでは、カラーリング後のシャンプーは必ずゴム手袋を装着しています。指先にささくれが出来ている時などは通常のシャンプーでもゴム手をするのですが、手荒れをしている(なぜか、ほとんど女性です)のに、素手で施術している人ばかりです。

美容室側の取り組みで「ゴム手袋着用可」としている所も増えていますが、アシスタントや美容師自身が自分の考えを変えないので手荒れが改善しないと言うことも多いのです。ゴム手を使わないメンバーや美容師に「どうして使わないのか」聞いてみると、「シャンプーしている気がしない」との答えです。

手荒れがひどい人の中には、手首から肘関節の方にかけて炎症を起こしている場合もあります。美容室で手荒れ問題に取り組んでいない経営者は真剣に考えて下さい。女性美容師が夏でも長袖を着用しないと外に出られない!なんていう事態は絶対に避けて欲しいです。

2.人間関係に起因する原因

一番多いのは「先輩」「同僚」です。中にはいじめや意地悪されるなんて言うこともあるでしょう。考え方の違いやお互いに意思疎通できない事もあります。こんな問題は「あって当たり前」のことで「問題では無い」のです。どの職業に就いたとしても、どんな会社やお店に勤めたとしても「起こりうる」ということです。

私が印象に残っている事案は、大型店舗に勤務している時に「マネジャー」と「店長」の意見の相違でした。そもそも新人にはマネジャーと店長のどこが違うのか分かりません。店長よりもマネジャーの方が少し偉いのかな?っていう程度のことしか分からないのです。経営者は、そのポジションの違いも全員に明確にしてあげるべきです。

美容業界は女性が圧倒的に多いのですが・・・男性以上に派閥があるように感じます。美容室はもちろんですが、美容学校の時、美容組合の中でもそれは感じました。又、

  • お客様との人間関係や信頼関係(指名)の悩みも深く
  • 何年もスタイリストで仕事をしているのに指名客が増えない
  • リピート率が低い
  • 後輩の教育、指導が出来ない

などの悩みを抱えて、ついにはその美容室を退店することになるのです。では、このような人間関係の悩みはどうしたらよいでしょうか?

一つ言えることは

  • 「本人が望まないことはさせない事、やらせない事」です。

美容師として仕事を続けたいのに「管理職」「店長」にさせられたとか、本当はやりたくないのに「ネイル」「エステ」の講習会に参加して資格を取らなければならなくなったとか・・・人には向き不向きがあります。本人の意向や考えを充分取り入れて気持ちよく仕事をしてもらうことです。

通常の人間関係でも、うまくいかない原因は「お互いの知識不足」と言われています。その人のことを知れば知るほど「キライになる理由」は無くなるそうです。あなた一人の美容室で無く、スタッフが存在するなら出来れば週一回、最低でも月に一度は食事会やミーティングの時間を持つことです。

3.モチベーションが持続しない原因とは、

モチベーション(やる気)が無いと言うのは論外ですが、続かないのにはきちんと原因があります。その原因とは、もともと人間はそう言う生き物だと言うことです。ですから、やる気が続かないのは別に問題ではなく、いかにモチベーションを継続させるか、その工夫を考えることが大切なのです。

原因としてあるのは、

  • 給料や手当が少ない
  • お休みや休憩時間が少ない
  • 指名客が増えない
  • 勉強会がイヤ
  • 年齢的に仕事がキツくなってきた
  • 水商売の方が時間も短くて楽しそう
  • メイクやネイル、エステも良さそう
  • そろそろ結婚したい
  • 社会保険制度が無い

等でしょう。自分の能力を考えていない人に限ってこんな考えが沸いてくるようです。「何のために仕事をするか?」美容師を目指す人は生活のために仕事をしているのではないのです。最初の動機は「自分」か「他人」をキレイにしよう、と思っていたのですから。物事は途中から考えると失敗します。初心忘るべからず!そもそもなぜ美容の道を選んだのか、考えて常に原点(スタート地点)に立ち返って下さい。

モチベーションの持続については「潜在意識」の内容になります。改めて別の機会に考えたいと思います。

今回のまとめ

美容師が途中でサロンやその仕事までも投げ出してしまいたくなる原因を考えてみました。あなたにもこんな経験はありますか?女性で一番多いのは「手荒れ」ですね。男性では「技術的について行けない」とか「年齢」を挙げる人が多いのですが、本当の原因はどうやら違うところにありそうです。

相手を知ればキライになる理由は減ります。お店側としての対策は、経営者、スタッフでコミュニケーションを意識して取ることです。お茶会や飲み会でも構いません。お互いが歩みよってもどうしようもなければ縁が無かったと思えます。諦めましょう。

ところで、美容師を辞めて良かった、あの人美容師を辞めて今の仕事の方が生き生きしているなぁ!と思える人をあなたは知ってますか。少なくても私の知り合いや美容学校時代の同級生にはいないのです。もっとも確率から考えても、

  • 美容師になろうと決心
  • 美容学校(養成施設)を卒業
  • 国家試験に合格し、美容師国家試験免許を取得する
  • アシスタントとしての経験をする(1年~3年)
  • スタイリスト(技術者)として経験を積む(3年から5年以上)
  • お客様に支持される人気美容師でいるか
  • 独立開業して経営者になるか
  • 経営者として5年、10年と美容室を維持・成長させられるか?

など、特に美容師に限らずマラソンに例えるとその都度経験に応じて「関門」が用意されているように思います。私たちの仕事は人を目の前にして接する事が仕事である以上、すでにモノ作りの職人ではないはずです。

相手の気持ちや話していることを理解しようとする心構えも、相手に理解してもらえるような言葉や話し方も身につけなくてはなりません。つまるところ、美容師以前に人として魅力的にならなければならないと考えます。では又。

スポンサーリンク