顧客の絞り込みは本当に必要か?美容室ターゲット神話の真相に迫る

あなたは美容室を開業するときにターゲットを絞り込んだ方がいいと聞いたことがありますか?それはどうして必要なのか、考えたことありますか?

正直なところ、私の場合あまり考えていませんでした。
14坪でセットイスが3台、シャンプー台が2台、それにスタッフルームと待合室そんなこじんまりした広さだったので、ターゲットを絞り込むなんて大それた事は怖くてできなかったのです。

美容室開業に関する情報には、インターネットや本などでいろんな情報を得ることができますが、そのほとんどの情報に「開業前のコンセプトを決める」とか「ターゲットを決める」等が書いてあります。

今回は、ターゲットを絞り込むって本当に必要なのかを考えたいと思います。

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1.ターゲットを絞るとは

あなただったら、ターゲットをどのように分けますか?
一般的な商売では以下のように分類します。

  • 年齢
  • 性別
  • 所得レベル
  • 行動特性など

このような項目を「自分が来て欲しいお客様」の性別・年齢・価値観・美容室を選ぶ基準などあらかじめ想定してターゲットを決めるのです。

2.なぜ必要なのか

ターゲットを決めるのは美容室に限った事ではありません。あらゆるビジネス・商売で絞り込みは行われています。

自分が大型店舗に勤務していた時の事でした。駅前でのチラシ配りをした時です。
ターゲットを事前の打ち合わせで決めました。

  • 女性
  • 年齢は50歳くらいまで
  • おしゃれな服装

というのが条件。駅前ですからたくさんの人が通ります。当日は雨が降っていたので、皆さん傘を差しながら歩いていました。おしゃれな服装、女性という条件はおおよそ「スカート」「ヒール」など見れば瞬時に判断できました。

唯一「年齢」が難しかったです。近くまで寄っていって顔を見た瞬間チラシを引っ込めた人が1人いました。その女性は一瞬怪訝そうな顔をしましたが、チラシを持つ手をサッと引っ込めてしまいました。やむを得ませんでした。年齢がおそらく60代後半くらいだったので、ターゲットから外れていたからです。。

さらに、チラシにティッシュをつけていたのを見た方が近づいてきて「それ下さい!」って言われたこともあります。でも、「申し訳ありません」とお断りしました。女性で、年齢も30歳くらいでしたのでターゲットの範囲でしたが、おしゃれな雰囲気ではなかったからです。

リーフレットやチラシを配る時は「ターゲット」を絞る重要性が何となくお分かり頂けたと思います。

3.絞らなかったらどうなるか

チラシ配りをはじめる前に「ターゲットを絞らなかったとしたら・・・」どうだったでしょうか。

誰彼かまわず配るので、きっと必死な顔をして男性にも渡していたことでしょう。「配るアルバイト」だったらそれもアリですが、来店してくれたお客様は自分が担当する事になるのでそうはいきません。絞らなかったら、まるでチラシを捨てるようにプライドも捨てるようになるのです。毅然と行きましょう!

開業前の準備で決めておくことは、

  • 女性限定
  • 受付は中学生からとさせて頂きます
  • 子供連れ大歓迎
  • 保育師完備

などがあげられます。これらは開業する前に、広告やチラシを作る前に決めておきます。開業前だからこそ、何を武器にするか決める事が出来るのです。

女性をメインにイメージしていたら、いつの間にか男性客が多くなってしまい、女性が来づらくなってしまったとか、大人の雰囲気の美容室にしたか ったのに、子連れのお客様が多くて騒がしい美容室になってしまっ たとか・・・よくあることです。

4.結論

ターゲットを絞る事自体の重要性は理解して頂けたと思います。一般的には開業前に「顧客ターゲットを絞れ」と言われています。あくまで美容室の開業でそれが当てはまるのか、ということですよね 。個人的な意見を言うと、経験上あまりこだわらない方が良いかなぁ と思っています。

理論理屈は大事ですが、経営は理論や理屈では語りきれないものや予測した結果と違う事がたびたび起こります。ターゲットを絞れば絞るほど、対象となるお客様は限定されてしまいます。

仮に、30代女性の働く女性をターゲットとした場合、この時点で「田舎」での開業は出来ない事になります。自分生まれ 育った環境の所なら、町ゆく人を見ていれば「年齢」「性別」ですぐさま「60代前後の働いていない女性が多い」とか、既存の美容室を眺めていればそこに来店するお客様そのものが、ターゲットとなる可能性が高いでしょう。

もし、出店したい地域や場所が決まっているなら、まずはそこに足を運び近くのスーパーやコンビニ、昼間歩いている人、学校関係施設など歩いて調べてみましょう。

今日のまとめ

経験上、自店のターゲットを決める前に出店する地域を決める事が先決です。場所が決定すれば、その地域に住んでいる人、仕事に来ている人の事を徹底的に調べれば良いのです。
決して業者任せではなく、自分の足で歩いてしっかり把握して下さい。

  • 夜の商売が流行っている地域なら、そこで働く女性をターゲットにする
  • 漁業・農業の盛んな地域なら、働く時間や特産品・禁漁期間などを調べて、繁忙期と閑散期を見極めてその時期にお得なキャンペーンを組む
  • 地域コミュニティが盛んな所なら「紹介システム」をうまく稼働させて客数アップにつなげる

そんな地域の特色に合わせて「営業時間や休日」を連動させる事が出来たなら、最低限「繁盛店の仲間入り」は出来る事でしょう。経営は生き物です。本に書いてある事と現実は違う事を知っておいて下さい。成功する事は難しくありません。大切なのはその場所に合わせた戦略を考えること、しっかり準備することです。

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