美容室の未来は「客選びにあり!」TPPと美容業界との関連は?

男性美容師は、女性美容師と比較すると悩みが多いです。30歳も過ぎてくると「独立するか」「転業するか」「このまま働けるか」と決断を迫られることが多くなってくる。それでも、独身ならまだしも結婚していて子供がいると言う男性美容師の悩みはさらに深刻になります。

今回は、今務勤めている美容室でそのまま働き続けても、あるいは自分で独立開業しても「方向性とやり方を間違えなければそんなに悩む必要が無い」という事を分かってほしいのでわかりやすく伝えたいと思います。

ネット上では、いろんな立場の人がさまざま意見を言っていますが、所詮自分の立場からでしかものは言えません。僕なら先輩としても経営者としても、同じ男性美容師としてあなたの立場や気持ちに寄り添うことができると思います。

私自身は、33年前に開業して10年後に店舗を拡大して移転オープンしました。テナントの広さも13坪から28坪にしてスタッフも7名体制でスタートしました。

1999年9月日本初の原子力施設での「臨界事故」を身近で体験し、その後2011年3月には東日本大震災で店舗が被災して9か月間休業に追い込まれたりした経験があります。

以下は本日2020年2月の時点のお話になります。

2019年9月に妻、香が自身2店舗目となる美容室をつくば市内にオープンしました。一店舗目のお店はボランタリチェーンの一つであったため当時のスタッフに譲渡しましたので、彼女にとっては唯一のお店となります。

新規出店した美容室が簡単に繁盛することは皆無です。今日は「どうすれば生き残れるか」「どうすれば繁盛店に育てられるか」を一緒にゼロから考えたいと思います。

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1.美容室の未来

美容室は未だに少しずつですが増加傾向にあります。店舗数は23万軒。働く美容師さんは1店舗当たり平均2人(見習いは含めず)という状況です。日本は超高齢社会と言われています。4人に1人は65歳以上です。赤ちゃんの出生数と考え合わせても、これから人口が増える見込みはありません。

今後お客様は減り続け、同時に美容師になる人も少なくなっていくのは間違いないでしょう。そんな中、美容室に将来はあるのかを考えてみました。業種が特殊なので他業種と比較は出来ませんが、それでも参考になる所はあるので「他業種から倣(なら)う美容室経営」という観点で考えます。

お客様の総人数を考えた場合、減少傾向にあるのは美容室だけではありません。他の業種もまったく同じです。違うのは「高齢者対象の商売や老人向けの施設」だけですが、この業界も大手がどんどん参入して行くと、施設は増やせてもそこで働く人が増えない限り、業界全体のパイが大きくなることはありません。

これから伸びるであろう業種や業界についてもさまざまな予測があります。ある人は、キーワードが

  • IT
  • グローバル
  • 高齢者

と話しています。一方でITはもうダメだと言う意見もあります。良いと考える人は視野を広げて「世界に」、ダメという人は国内に基準を置いているのかも知れません。SNSと言われるものも「Facebook」「Twitter」「LINE」などさまざまなタイプのモノがあり、それぞれに人気があります。

美容室経営でもこのSNSを利用して集客しましょうとか、お店のこだわりを伝えましょうという専門家がいますが、私個人はまったく違う考えを持っています。それは美容室の成り立ちを考えれば分かります。

2.美容室の過去と現在そして…

日本でのお話です。美容室のルーツは、髪結床(かみゆいどこ)と呼ばれ、女性の仕事でした。日本では、昭和30年代からコールドパーマの薬液が使われはじめましたが、昭和20年以前のパーマはいろりに炭をおこし、熱した道具(こて)でパーマを掛けていたのです。カットも現在のようなハサミでは無く、カミソリによるレザーカットしか無かったのです。1970年代にイギリスから「サッスーンカット」が入ってきて日本で大ブームが起こり美容業界はいっきに「カット&ブロー」の時代に変化したのです。

このように日本では女性がカミソリでカットし、ホットカーラーを巻いて結い上げた髪を作っていました。つまりシザーカット(はさみによるカット)というのはまだ日本に入ってきて50年ほどしか経っていない技術だと言うことです。

私が美容学校に入学した当時1970年代も、男性の入学者が全体の1割だったため話題になり、当時の読売新聞に掲載されたくらい珍しかったのです。

現在はどうでしょうか?現在でも男性美容師が多くなったと言われても実際にはそれほどではありません。経営者として目立っているだけで、未だに女性の美容師が圧倒的に多いのです。

それには理由がありますが、業界紙を扱う出版社のアンケートによると「お客様として来店する女性の半数が女性美容師に担当して欲しい」と考えているからです。私たち男性美容師はこの時点で、半分のお客様を失っていることに気が付かなくてはなりません。サバイバル状態なのです。

目の前に100人の女性がいたとしても、実際には50人しかいない計算をしなくてはならないからです。そういう意味で美容業界は男性にとっては厳しい業界かも知れません。でも、はじめにこの事実を知っていれば「どうすれば良いか」対策が打てますから心配はいりません。

3.ではこれからどうしたら良いか?

これから美容室の独立開業を男性美容師であるあなたが考えるなら、次のような言葉や内容に注目して、頭の中に留めておく必要があります。それはもしかしたら、あなたの美容師像にない姿ややり方かも知れません。変化に強くなりましょう。それが、これから生き残る道です。

  • 美容室の売上げを劇的に上げる方法を取り入れる
  • 外部講習の講師になる
  • 商品の開発を考える
  • ヘアメイクを取り入れる
  • サイドビジネスをはじめる
  • 店頭販売に力を入れる

など、美容室の売上げを上げていく方向とサロンワーク以外の副収入をえる方向を考えましょう。以下は、サロンワークに取り入れていく検討項目となります。

  • ヘッドスパ
  • まつげエクステ
  • 水素水、炭酸水のメニュー
  • エステ、ネイルなどとのトータル美容
  • 薄毛
  • 育毛
  • ウィッグカット
  • 小顔にする矯正エステ

などのメニューを検討&導入することも検討すると良いでしょう。一つ一つについては、改めて掘り下げて考えたいと思います。

今回のまとめ

今回は特に男性美容師の悩みを中心にして、これから美容業界や美容室経営がどうなっていくのか、どうなる可能性があるのかを考えました。同じ男性としてあなたの気持ちは痛いほど理解できます。

私自身「男は一生、稼がないと価値が無い」と自分に言い聞かせています。だから、一生何らかの仕事はし続けていきます。

ココに書くことは出来ませんが、私も美容師以外に2カ所から収入があります。一つはサラリーマンの平均年収程度で、もう一つは年金程度の収入です(ネットビジネスではありません)。どちらもそこそこ安定して、毎月口座に振り込まれてきます。美容室経営もそのほかの仕事も最初から大きく稼ぐことは困難です。木を育てるように根をしっかり張らせて幹を太くしていってやがて葉っぱや実がなるようなイメージで取り組むことが大切だと言えます。

ところで、「PPT」がどうして美容業に関係するのかと言えば、日本の美容師法や国家資格である美容師免許は取得するのに時間とお金が掛かりますが、外国から取得に関してその難しさを指摘される事で国家資格制度が大きく変わる可能性があります。

ベトナムでは美容師になるのに国家レベルの資格は必要なく、美容師になるための学校を卒業するだけです。グローバル化が進んでいくと「美容免許が無くても美容師として仕事が出来る」可能性があるという事です。こんな事になったら大変ですよね。

今回、1月に米国、ドナルド・トランプ大統領がPPTを離脱してくれたことで、私たち理美容師は当面この件については心配しなくて済んだと言うわけです。「サンキュー、トランプ」ですね。では又。

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