美容師の独立と開業と集客のために!40年の経験が私に教えてくれたこと

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はじめに。

このサイトの大半は、

  • 将来の自分のお店を持ちたい
  • すぐにでも独立したいという
  • 美容師さんや美容学校の生徒さん向けに

書いているものです。私自身が美容師として40年間に経験してきた事が中心になっていますので、もしかしたらあなたにはまだ未経験の事だらけかも知れませんし、イメージさえ出来ないことがあるかも知れません。

ですから、そんな若いあなたにも内容が伝わるようになるべく分かりやすい言葉で書いたつもりです。私自身の美容師としての40年に渡る体験や経験が、少しでもあなたの将来にお役に立てる事を常に願いながら一つの記事を書いています。

ご自身が独立・開業する前にイメージが沸くように私も試行錯誤しながら・・・一冊の本を仕上げるような気持ちで取り組んでいます。情報は時間とともに古くなりますが、その都度加筆修正を加えながら、使える情報であるためのブラッシュアップに努めます。

1.独立するまでの道のり

私の場合、実ははじめから「将来独立しよう」とか「お店を持ちたい」と考えていたわけではありません。美容の仕事は大好きでしたが、経営者としての苦労も同時に見ていたので「もし、自分を上手に使ってくれる経営者がいるのならそこで一生仕事しよう」とそんな思いでした。

今、あなたが将来お店を持ちたいと考えているのなら、いくつかの形態の違う美容室や理容室を経験するようお勧めします。料金が違うと、そこを利用する(来店する)お客の層自体が違います。高料金メニューの繁盛店で勤務した経験があると、低料金の美容室はオープンできますが逆に低料金のお店だけの経験しかないとそれ以上の料金のお店を自分で持つことは厳しくなります。

来店する客層の「心理状態」が理解できないからです。経歴をまとめてみると、

  • 美容師歴40年以上
  • 独立して30年
  • 独立するまで10年
  • 埼玉県・茨城県で5サロンに勤務
  • 多店舗展開(チェーン店)のサロン
  • 個人経営のサロン
  • 法人(有限会社・株式会社の形態)のサロン
  • 低価格設定のサロン
  • 高料金設定のサロン

まで、さまざまなタイプの美容室に勤務できたので良い経験を積んできました。今思うと、その経験が美容師としてどんなお客様が来店しても対応できる自信をつけてくれました。

2.ドキドキ!はじめてのお店

1987年11月18日 「サロンド ゆう」として初めてのお店を地元茨城県にオープンしました。
その時の状況は以下です。

  • 初めてのお店
  • 29才既婚
  • 子供1人(長男生後8ヶ月)
  • 技術者自分+お手伝い2人
  • 1店舗目の広さ14坪
  • セット面3、シャンプー台2台
  • 家賃30,000円
  • 手持ち資金50万円
  • 公的資金融資450万円
  • 自宅と店は車で片道40分

でした。今考えると、よくこんな少ない自己資金で開業できたものだなぁと自分でも感心してしまいますが、お店を持ちたい!と言う強い思いが可能にしてくれたのかも知れません。

ご存じのように美容室は基本的に現金商売です。29歳で独立した後は、毎日面白いように現金が入りました。そのお金を活用して、当時まだ珍しかったマイクロスキャナを150万円で購入したり、高額な美容機器を購入したりしていました。今思えば、美容師の独立開業にとってまだまだ良い時代だったといえます。

独立開業して10年経った頃、経営的に順調でスタッフも増えてきたため、 もはや14坪のお店では手狭になってきました。より広いお店を求めて、1年くらい時間をかけて物件を探して現在のところ(30坪)に移転しました。

3.美容室は95%以上が個人経営

ご存じのように美容室の経営形態には、個人経営と法人経営の二つがあります。現在美容室は95%以上が個人経営です。どちらが良いかは一概に言えませんが、サロンの年商やスタッフの人数、自分がこれからどのような経営方針でやっていくのかで変わります。

  • 2店舗目のお店
  • 個人経営から法人化
  • 30坪
  • 家賃246,000円
  • セット面4、シャンプー台2、オートシャンプー1台
  • お客様用駐車場5台
  • スタッフ7名(技術者3名)
  • 地元ではメイン通り沿い
  • 借入1,000万+追加600万円
  • 着付け室・光線療法室、事務室
  • ネイル、脱毛などメニュー追加

これが、2店舗めの状況です。法人化は私にとって「夢」の一つでした。社会的に責任を持って経営している、とまわりから認めてもらえると考えたからです。諸手続はすべて自分でやりましたが、なかなか時間がかかりました。それでも夢の実現のためと思うとその時間は楽しく感じられるものです。

1997年7月やっと法務局で認可をもらい、法人成りしました。

その後、同年9月19日現在の東海村に「複合型美容室 たんぽぽ」を移転オープンさせました。
その際は1,600万円以上の大きな金額での借入でしたが、2度目という事もあり初めての開業の時よりも簡単な手続きで済ませる事が出来ました。

借入額は公的資金で当初1,000万円でしたが、半年くらい経ってから内装でトラブルが発生したので、その修繕費用が必要になったため、急遽民間(銀行)借入600万円を追加しました。家賃は30坪で246,000円。移転後、来客数も売上げも順調に増えて、それに伴いスタッフも増員し、技術者を含め計7人で営業しました。

4.原発事故遭遇

移転オープンしてからね経営は順調でした。スタッフとも時間の経過とともに距離感がなくなり、サロンの雰囲気もチームワークも良くなっていきました。そんな中、原子力施設 JCO」の臨界事故が発生したのです。サロンから3kmほど離れた施設だったので、「自分のお店には関係ない」と思っていましたが、現実はそうではありませんでした。

  • 移転2年後の1999年9月30日「東海村の原子力施設JCOの臨界事故」発生。
  • 事故後から日を追うごとに売り上げが減少
  • 事故後2ヶ月後にはマイナス20%以上減少し経営が一気に悪化
  • スタッフに給与支払いが出来なくなる

臨海事故発生施設の周辺でも閉店に追い込まれるところがある中、私も苦渋の決断を迫られました。このままではいずれスタッフに給料を払えなくなると判断して結論を出したのです。まず技術者から辞めてもらうよう説得しました。この時は、私を含めて3人でお店を続ける事にしましたがスタッフへの給与、特に技術者への支払いが大幅に減ったので経営的にはどうにか継続できる状態になりました。

5.東日本大震災で廃業の危機に

臨界事故から11年経った、2011年3月11日の「東日本大震災」は、いつ思い返しても悪夢のような出来事です。この地震で美容室の建屋外部が崩壊状態になり、営業困難に陥りました。茫然自失(ぼうぜんじしつ)って言うのでしょうか、崩壊した自分の店を見ながら「もう終わりだ」・・・本気でそう思いました。以下はその時の経緯です。

  • 2011年3月11日 東日本大震災で建屋崩壊、営業不可
  • 2011年5月頃  仲介業者・大家さんと協議、店舗取り壊しに
  • 2011年7月   廃業を決断し、お客様に廃業通知はがきをむ準備
  • 2011年8月頃  大家さんが一転「耐震補強工事」をする事になる
  • 2011年9月~  建屋の耐震補強と修繕工事着工
  • 2011年12月20日震災から9ヶ月後「美容工房 たんぽぽ」としてリニューアルオープン

建屋所有者であるSさんが、仲介不動産屋さんをとおして「建物をすべてつぶして駐車場にでも・・・」と言う話になったので、私自身はすっかり店仕舞いをする予定でいました。お客様に今までのご愛顧を感謝して「閉店のご挨拶はがき」を作成し、ポストに入れる直前だったのですが、その状況が180度変わったのです。

大家さんの方針が一転して「耐震補強して建物を作り直す」と言う事になったのです。『費用は私、大家の方で全部持つので、たんぽぽさんは内装の床や壁・天井など好きな ものを注文して下さい!」と、信じられないような話の方向に進んでいきました。

2016年12月20日「美容工房 たんぽぽ」としてリニューアルオープンしたのです。耐震補強工事を施した影響でサロン内は少しだけ狭くなりましたが、すべてのものが新しくなった事で、3店舗目を開店したような気持ちになれました。

又、臨界事故や震災など次々と事件が起こった事で、これ以上スタッフに迷惑を掛けるのもイヤでしたので、それぞれ自宅でエステやまつげカールをやってもらうよう独立の準備を進めていました。この時から、私一人で「完全ご予約制」でリスタートしました。

6.はじめに、のおわり

私は大きな2つの試練(障害)を経験して今があります。いったん事故や災害が発生すると経営者にとってはそこからは「夢」ではなく「現実」に変わります。何が起きても・・・それがたとえ自然災害や地震であっても、最終的な責任は経営者であるあなたが持つ事になります。

これから独立して自分のお店を持つ、会社を立ち上げると言うあなたにとって、どうか夢が夢のままでありますように、そして何があってもサロンや会社を存続できる強い意志を持ってスタートして欲しいという願いをこのブログに託します。

今回のまとめ

「すべて順風満帆でコトが進む」

あなたが独立をめざし、何よりも念願だった自分の美容室の開業を目前にしたある日のこと・・・オープニングスタッフも揃い、集客の準備もぬかりなくすべてが整いました。さぁいよいよ、待ちに待ったオープン当日を迎えます。それからあっという間に時間が流れ、1年がたち、2年たち、3年が過ぎようとしています。

  • スタッフへの不満もなく
  • スタッフも経営者であるあなたに全幅の信頼を寄せて
  • たくさんのお客様が連日来店し
  • そのお客様のほとんどがリピートしてくれる
  • 家族も皆心身ともに健康で
  • 経済的にも健康面でも一切の心配がなくて
  • 社会的にも何の不足も無い状態が永遠に続く
  • あぁ、なんて幸せなんだろう

あなたは、世の中にこんな絵に描いたような事が、現実には存在しないことはすでにご存じのことと思います。万一、あなたにとって理想的な状況が出来ていたとしても、そんな時こそ「次の手」を打たなくてはならないのです。それが、美容室経営を30年以上継続してきた私からの提言です。

ぜひ、繁盛店を目指して頑張って下さい!

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