ネットワークビジネス、一生懸命やっても稼げない人・成功できない人

この記事は、ネットワークビジネス(人から人への紹介の連鎖でサービスや商品を広めていくビジネス)に関わって、頑張っているけど稼げない人のために書きました。
私自身ネットワークビジネスと関わり合ってからは30年ほどになります。はじめはAmwayの台所用洗剤を当時自分が経営する美容室に来店したお客さまから購入したのが始まりでしたが、その販売方法がネットワークビジネスだったと分かるまでかなり時間がかかりました。
ネットワークビジネスで展開しているサービスや商品は一般に販売されている商品=市販品よりも優れていたり、魅力があったり、総合的に考えて価格も安いと感じさせるものも多くあります。一部の人が「ネットワークビジネスで扱う商品は最初から報酬分が含まれているから割高だ!」という人がいますが、そのような人たちはそもそも市販されている商品の原価も知らない人ですので気にしない方がよいです。
1.商品・サービスの価格料金はどうやって決まるのか?
製品作りやサービスの提供は、できるだけ原価率を下げて利益が出るように作ります。もちろん儲けるためですが、その方法は2つあります。
- 原価から商品の最終価格を決める→市場小売価格と呼ばれます
- はじめに販売価格を決定しておいてから、原価率の上限を決めるやり方
になります。具体的に、たとえば
美容室の場合なら、パーマの材料費や人件費、家賃、水道光熱費、かかる時間などあらかじめ計上して「施術時間2時間あたりの原価が5,000円だったら、それにいくら乗せるかが利益」になります。3,000円儲けるなら「パーマ料金8,000円」になるし、5,000円なら「10,000円の料金」となるわけです。
でも、現実には原価以下で提供している美容室が存在しています。パーマ3,980円とかがそれですが、これは他のサービスや施術、他のお客さまとの同時進行することでどうにか?利益を出すように頑張っているのです。
美容室の場合、一人のお客さまにかかりっきり状態というのは殆どなくて「放置時間」というのがあることで同じ時間帯に複数のお客さまをさばくことが可能です。技術者にアシスタント(ヘルプ)が付いていれば、同時に3人くらいまでなら担当出来るわけです。
(私自身は行かないのですが・・・)キャバクラでご指名人気の女の子があちこちのお客さまの間を行ったり来たりして器用に接客をこなすのと似ていて、同じ時間帯に指名してくれたお客さま数人からチップや給料をもらっているのに似ています。
当然、一人のお客さまにつきっきりと言うわけにはいかないのですが、「あの子は人気があるから仕方ない・・・」とお客さまもその部分には納得してくれているので商売が成り立っています。
ついでに書くと、キャバクラで「フルーツ盛り」を注文するとスーパーで1,000円くらいのものが5,000円~10,000円に化けたりします。しかも食べるのは注文したお客さま本人ではなくて殆どそこで働いている女の子たちです。もっともそこはディズニーランドと同じく「夢の国」のお話し、つまり付加価値の問題なのでそのような値段はあっても無くても問題になることはありませんが・・・。
キャバクラでは本来は1対1の接客が基本ですが、人気№1の女の子ともなるとたくさんのお客さまからの指名を受けます。イメージ的に「花から花へ飛んでまわるまるで蝶々(チョウチョ)のような接客」になってしまいますが、この時活躍するのがヘルプと呼ばれる他の女の子たちです。
ただ、トラブルが起きないようにそこには厳しい「ルール」が存在しています。ヘルプで入った場合、お客さまは自分を指名してくれたわけではないので、
- ベタベタしないこと
- 自分の名刺を渡したり番号交換をしない
- 指名されている女の子の話題は避ける
- 勝手にドリンクを頼まない→お客さまからすすめられたらOK
なぜキャバクラのルールを書いたかというと、実は美容室の場合にもこのルールが当てはまるからです。美容室の場合、指名する担当者が休みだったり、不在だった場合お客さまって「誰でもいいわ」って言う人は少なくて、店内を見回して、以前ヘルプについたりシャンプーやマッサージを担当してくれて感じの良い、顔見知りのスタッフを指名することが多いのです。
極端な場合は、担当の指名自体を次回から変えてしまう場合もありますが、これはトラブルの原因になります。美容室の場合もヘルプで入る場合は、
- ベタベタしない
- 個人の電話番号やきわめて私的な話は避ける
- 指名担当者の話題は掘り下げない
- 勝手にトリートメントや他のメニューをすすめない←担当者に指示された場合のみOK
こんな風に職種は替わっても接客業やサービス業では基本的な考え方は共通点が多いです。話を戻します。価格や料金に決まりはありませんから、そのサービスや商品を購入するお客さまが
- よいサービスを受けた
- よい商品を買った
- 次に買う時もこの店で
- 今度買う時もこの人から・・・
と思ってもらうことが大切だと言うことです。
ちなみにある大手化粧品メーカーのSの価格ははじめに「売値」を決定します。特に昨年売れ筋だった同類の化粧品価格を参考にします。昨年にあるシリーズの化粧水がヒットしてその価格が4,000円だったらその価格がデータの基準になります。
- 商品の小売価格4,000円
- 容器本体代金
- 容器の印刷代金
- 宣伝広告プロモーション費用
- 化粧水の材料・原料費
- 生産するロット数(一度に作る量)など
まとめて一度に何個作るかによって原価は変わります。たくさん作れば作るだけ一個あたりの原価は低くなります。メーカーSの場合、4,000円クラスの化粧水でも原価は100円以下です。これだけ原価が抑えられるのは大量生産の大きなメリットのひとつです。
2.ネットワークビジネスは特殊な業界なのか?
あなたも感じているようにネットワークビジネスは、ネズミ講と間違われやすいですし無限連鎖販売取引とおんなじに思われている販売方式に間違いありません。又、変な人や変わっている人がたくさんいることも事実です。私もそう感じることがありますから(笑)。
発祥の地とされるアメリカでもあまりよいイメージを持たれていませんから、あえて反論する必要はありませんし、しない方が賢明です。
では「特殊な、特別な世界か?」といえば、そんなことはありません。私自身はまっとうな仕事であり、すごい販売方式だと思っています。ただ、一般のサラリーマンとか公務員という世界にしか住んでいない人たちから見ると違って見えるかも知れませんね。
私から(きわめて偏った考えですが)サラリーマンや公務員の世界を見るとやはり「変な世界」にしか見えません。どんなに公務員の尊い仕事や素晴らしい待遇面の話をされたとしてもまったく興味が沸きませんし、サラリーマンの仕事へのやりがいや将来の年金の受給額の話を聞かされても・・・最初から聞く気もありませんし~。
ネットワークビジネスに抵抗がなく、参加出来る人に自営業や会社経営者が圧倒的に多いのはそのせいだと思います。サービス業や物品販売の経営者にとって「ネットワークビジネス」という販売方法はあこがれの仕組みだし、出来たらやってみたい方法なのです。
ネットワークビジネスが特殊ではなく、むしろ人から人へ「あれ使ってみたらよかったよ~」とか「あの店のサービスがよかったからあんたも行ってみたら~」など大昔からあった「口コミ」をビジネスに昇華したものが現在のネットワークビジネスです。
3.ネットワークビジネス挫折する人・うまくいかない人
では、ネットワークビジネスでうまくいっている人(稼いでいる人)と途中で辞めてしまってジプシーのように次々と主宰会社を変える人、つまり何をやってもうまくいかない人はどんな人でしょうか。
結論から言うと「ネットワークビジネスそのものの理解が足りない」と言うことです。
- ネットワークビジネスは素晴らしい仕組みであり、
- 日本にとって将来必要になるビジネスモデルであることは間違いありません。
でも心からそう思っていないと自信や確信が持てなくて、家族や友人に「怪しい」「そんなの辞めた方がいい」とか突っ込まれるととたんに萎えてしまうことになります。うまくいっていない人や途中で立ち止まっている人のほとんどの原因がここにあります。
特別な仕組みや特別な業界って思っているから、特別なやり方や言い方をしないといけないような気がしてしまうのです。味噌ラーメンが大好きな人に「あのラーメン屋さん味噌ラーメン、すごくうまかったよ~」と言えば良いだけです。その人が興味を持てば勝手に行きますよね。でもうまくいかない人はたいていここで失敗します。
- 味噌ラーメンが大好きな人に塩ラーメンの話をしたり
- 車は走って曲がって止まればなんでもいいと思っている人に高級車の話をしてみたり
- 自分でさえ本当は興味が無いのに仕事なので興味があるふりをしたり・・・
やはりどこか「ムリ」があるのです。それが相手に伝わっているのに気づけないという致命傷を負っているのです。だから何をやってもうまくいかないのです。
このようなタイプの人は「失敗の原因」を外に求めてしまうので、自分のせいとは思えず
- 会社や製品
- システム
- 周りの人
の責任にするのでネットワークビジネスを何年やっていても積み上げができず人生をむだにします。
4.ネットワークビジネスで成功するためには、せめて・・・
あなたの周りでも、一つの会社や職業が続かない人って必ずいると思います。私の身近にもいます。一つのことに3年継続して取り組めない人は注意が必要です。もしそれがあなた自身なら今日から仕事に対する考え方を大きく変えなければこの先自分の思うような人生は望めませんし、もしあなたの周りにいる人ならこの先お付き合いは辞めるべきです。
最近は言葉遊びがエスカレートしていて、ニートと呼ばれた人たちは「フリーランス」「自由業」なんて呼ばれるから間違いに気づけなくなっています。
私の知り合いの50歳の女性は長くて1年くらい、短い時は2~3ヶ月で次々と職場を変えていました。理由を聞く機会がありましたが、結局聞かされたのは「相手が原因で辞めたのだ」という彼女なりの正当性だけです。
一つのことに集中して完成させることが出来れば、二つ目も完成出来ます。初めての起業を立ち上げることが出来れば二回目の起業は少なくても初めての時よりも簡単にできるのです。ネットワークビジネスもトップリーダーがどうして主宰会社を変えた先でもトップリーダーになれるのかも同じ理由です。
これからネットワークビジネスで成功するためには
- 製品・商品に惚れ込む
- 会社に惚れ込む
- お金儲けに執着しない
くれぐれも自分の気持ちがブレないように取り組んで下さい。でも本気でスタートして、それなりに自己投資もして、やり方も間違っていないと確信するなら・・・それは会社選びの段階で違っていたのかも知れません。その時は残念ですが、運が悪かったと思って主宰会社を変えましょう!頑張って下さい。では又。
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