あなたは自分のお店にどんなネーミング(名前をつける)か、決めてますか?今回は・・・
- 将来、自分のお店(理容室や美容室又はエステやエクステサロン)を持ちたいと考えている
- これから独立に向けて具体的に話が進んでいる
- すでに美容室を経営しているが、何となくネーミングがしっくりこないと感じている
- 職種は違う(美容室以外)が、お店の名前を変えたいと思っている
- リニューアルオープン(の予定)を機にお店の名前を変えようと思う
上記のような方なら「読んでおいて良かった」と感じてもらえる内容ですので、最後までお付き合いください!結果からいうと、美容室やサロンのネーミングは凝らない方がよい いうことになります。おしゃれ感=フランス語あるいは横文字という日本人独特の感覚がありますが、お客様はお店の名前におしゃれ感は求めていません。
あなたはお友達や仲間のフルネームを正しく書くことができますか?書くとしたら何人書けるでしょうか。親しい、身近な友達ほどニックネーム(愛称)で呼んでいるので本当の名字が分からないということが起こりやすいのですよね。ましてたまにいく美容室やサロンの名前などはお客様は覚えていないのです。
ですから「覚えやすい」「親しみやすい」できれば最初からニックネームのように呼んでもらえるようだったらいいと思いませんか?
もちろん自分の美容室や会社の名前は自由につける事ができますが、これから自分の名前と同様、サロン名を名乗る場面がたくさん出てきますから後になって「やっぱりこっちの名前の方が良かった」とか「もっとかっこいい名前にすればよかった」など 後悔しないように、事前にしっかり考えておく必要があります。
美容室のネーミング(名称)はもちろんですが、それに伴い名刺・サロンカード・看板・チラシ・メンバーズカード・サロン用のスタンプや印鑑などに使用するシンボルマークやロゴ等も同時に考えて準備しておかなくてはなりません。
商標登録する必要ありませんが、特に開業予定しているエリアの他の会社や美容室のシンボルマークに似ていたり、有名な企業のシンボルマークやロゴデザイン・シンボリックカラーなど酷似していると訴えられる危険性もありますのでこれも気をつけてください。
では、ネーミング(美容室の名前・名称)を決めるにあたってのポイントを挙げたいと思います。ぜひ参考にしてください。
1. 美容室に『冠(かんむり)』をつける
開業する美容室の名前を考える時にこの「冠」をつけるかどうかという内容を、あなたに分かりやすくお伝えするためにかんむりの具体的な例を挙げてみました。
- 美容室〇〇
- カットサロン〇〇
- あなたのアトリエ〇〇
- ヘアーサロン〇〇
- 複合型美容室〇〇
- カットとパーマの店〇〇
- おしゃれヘア〇〇
- パーマ屋〇〇
- 男と女の美容室〇〇
- 総合美容(室)○○
- ヘア&エステ○○
町を歩くとよく見かけると思いますが、これが「冠」です。これらは経営者の姓や名前・ニックネームと組み合わせて使う人がほとんどですが、ひらがな・カタカナ・漢字との組み合わせになります。英語やフランス語でそのまま使おうとすると、組み合わせが悪くなります。
特に美容室の場合、おしゃれなイメージのする名前にしたいと思う方はたくさんいます。フランス語やイタリア語で名づけする方は、店名に合わせてシンボルマーク・ロゴマークに注意する必要があります。
特にフランス語を使用する場合は「レストランや食べ物屋さん」がたくさんの店舗で使っていますので、事前にネットで検索してお客様にそれらのお店と混同されたり間違われたりしないよう気をつけてください。
2.その美容室の名前、呼びやすいですか?
あなたも行きつけのお店で覚えやすかった名前というのがあると思います。反対に何度行ってもなかなか思い出せない、あるいは忘れやすい名前というのもあります。呼びやすいかどうかというのは、自分からの目線ではなく、お客様の目線に立って考えてください。
私の最初の店は「サロンド ゆう」でした。あえてひらがなにしたのは、「ゆう」と言う名前を漢字で表すと、
- 友
- 優
- 結
- 悠
- 遊
などがあり、英語だと「貴方・あなた方」などの意味があるからでした。子供でも「ゆう」というのは簡単に呼んでもらえると考えたからです。とにかく
- 「覚えやすい」
- 「忘れにくい」
- 「思い出しやすい」
この3点がポイントで付けたネーミングです。
3.美容室の店名は覚えやすいことがたいせつ!
私自身はお客様から名前ではなく「ゆうさん(サロンド ゆう なので)」とずっと呼ばれていました。移転オープンしたあとは「美容工房 たんぽぽ」なので、外部の異業種交流やセミナーに行くと特に女性からは「たんぽぽさん!」と呼ばれていました。
もっとも、たま~に「ひまわりさん」と間違える方もいますが(笑)
覚えてもらえる名前にしましょう。それにも理由があります。別の項目でお話ししたいと思います。
4.美容室(美容業)ってイメージできるか
おしゃれな店名過ぎて?フランス料理店やイタリアンレストラン・高級化粧品店に間違われるのは、どうかなぁと思います。例えて言うと「ラ リュエルLaRuelle」と言う店名だけだと、何の店か伝わりません。
「美容室ラ リュエル」なのか「La Ruelle美容室」なのか・・・表記方法の違いで雰囲気もガラっと変わります。実際にGoogleなどで検索すると、
- 美容室
- ネイルサロン
- マンション
- エステサロン
- ダイニングバー
- スナック
- パブ
- テーブルウェア販売店
など業種が多岐にわたります。
その他、店名に多く使われるものに「セラヴィ」と言う名があります。「C’est la vie」には、人生・生活・生命と言う意味があります。
こちらは美容室も多いですが、他に
- ホテル
- レストラン
- ケーキ屋さん
- カルチャー教室
- 介護施設
- ダイニングバー
- ペンション
- エステサロン
- 冠婚葬祭関連会社
などこちらも業種が多岐にわたります。
このような理由から、店名の前に冠をつけて「美容室」と言う認識をしてもらう必要があることが分かります。後ろではなく、店名の前に・・・です。例えば、
- 「男と女の~美容室」というと、男性もやってもらえることが分かります
- 「ヘア&エステ~サロン」の場合は髪以外にエステをやってもらえると分かります
- 「カットとパーマの店~」の場合は、カットとパーマが「ウリ」だと分かりますね
これで、名前の前に付ける「冠」がお客様にとっていろいろな判断や目安になっていることが分かっていただけたでしょうか?
5.その美容室名にだれよりも愛着が持てるか!
自分の名前や自分の子供の名前は一生のうち何度口にするか分かりません。同じくらいに他人(お客様)から何度呼ばれるかわかりません。でも不幸にも、ごくまれに自分の名前が嫌いな人もいます。
自分の名前は自分では付けられません(たいがいは親か祖父母)ので、好き嫌いが起こることがありますが、お店の名前はゼロから自分でつけられます。ぜひともご自分で生涯愛着の持って呼べる店名、お客様から親しまれる店名を「命名」してください。
美容室ネーミングのまとめ
自分のサロンに名前をつけるのは簡単そうで、実は非常に難しいモノだと感じて頂けたと思います。ネーミングに際して注意することをまとめてみます。
- 冠をつけるかどうか
- 呼びやすいネーミングか
- お客様に覚えてもらえる名前か
- 美容室という業種が伝わるか
- 自分で呼んでみて愛着が持てるか
いかがですか?今、付けようとしているサロンの名前はこの5つのポイントにいくつ当てはまりますか?
今回は、これから独立開業する方がおそらく1番悩むであろう「お店の名前」を取り上げてみました。ご自分のお子さんの場合は、おそらく生まれる直前に考えると言うよりも、妊娠が分かった時から少しずつ考えて…最終的に2つから3つに絞って最後に決断して決めたのではないでしょうか。
命名するというのは楽しい一面、悩ましい問題でもありますね。あなたが悩んでつけたお店の名前が、いつまでもお客様はもとより身近な方に自分同様愛着を持って呼んでもらえるように願っています。余談ですが「パーマ屋さん」と呼ばれるのは私は大キライです。では又。